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所沢市の小学校エアコン設置住民投票が賛成が多いものの投票資格者の1/3に届かず。市長の判断に委ねられる

      2015/04/11

所沢市の小学校エアコン設置住民投票が賛成が多いものの投票資格者の1/3に届かず。市長の判断に委ねられる

埼玉県所沢市の小学校へのエアコン設置の賛否にあたり行われた住民投票の結果が発表されました。即日開票の結果、賛成が5万6921票で反対の3万47票を上回ったが、投票率は31.54%にとどまり、市条例の「多数票が投票資格者の3分の1以上」の条件を満たさないという結果になりました。判断は市長に委ねられる形となるのでしょうが、この結果は、また様々な論議を生み出しそうですね。

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(youtube動画)小中学校のエアコン設置問う住民投票 夜にも結果判明へ 所沢市

http://youtu.be/0aUH8v-9leo

(毎日新聞)エアコン住民投票:設置賛成5万対反対3万…市の判断は?

埼玉県所沢市で15日、航空自衛隊入間基地に近い防音校舎の小中学校にエアコンを設置すべきかどうかを問う住民投票が行われた。即日開票の結果、賛成が5万6921票で反対の3万47票を上回ったが、投票率は31.54%にとどまり、市条例の「多数票が投票資格者の3分の1以上」の条件を満たさなかった。

 条例は「多数票が投票資格者の3分の1以上の場合、市長や市議会が結果の重みを斟酌(しんしゃく)しなければならない」と定めている。投票者数は8万7763人で、投票資格者数は27万8248人。無効は795票。

 条例に基づけば、エアコン設置中止の方針が変更される可能性は低くなった。しかし、今回の賛成票数は藤本正人・所沢市長が2011年の市長選で獲得した3万8655票を大きく超え、市が自発的に方針を変更する余地は残っている。

 エアコンの設置が問題とされたのは、市立の47小中学校のうち自衛隊機の騒音対策として特殊サッシなどの防音対策が施されている防音校舎29校。市は2006年にエアコンの設置方針を決定し、1校への設置を2億1700万円で完了後、新たな2校への設置準備を進めていた。

 しかし、11年3月の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後の同年秋の市長選で当選した藤本市長が「これまでの(快適で便利な)生活を変えるべきだ」と方針を転換。準備していた2校へのエアコン設置を取りやめていた。

 このため、エアコンの設置が中止された中学の保護者代表らが「(エアコンのない不快な環境で)生徒らの学習する権利を妨げてはならない」と住民投票条例を直接請求し、市議会が昨年12月に可決。今月8日、住民投票が告示されていた。

 自衛隊機の騒音について、藤本市長は、12年に市が実施した測定結果に基づき、多くの人が「うるさい」と感じる70デシベル以上を記録したのは1日平均4・8回しかなかったと主張。これに対し、保護者側は専門家が調査した別の測定結果を参考にして「(市長の測定方法は)実態と合っていない」と反論していた。

引用元-−-毎日新聞

(読売新聞)エアコン住民投票、市長の「考慮」条件届かず

航空自衛隊の基地周辺にある埼玉県所沢市の市立小中学校にエアコンを設置すべきかどうかを問う住民投票が15日、同市で行われ、設置賛成が反対を上回った。

ただ、有権者全体の3分の1以上に達せず、住民投票条例で定める市長に設置再検討の考慮を求める数までには至らなかった。

 結果は、賛成5万6921票、反対3万47票だった。投票率は31・54%で、当日有権者数は27万8248人。

 エアコン設置の是非を問う対象となったのは、市立小中学校47校のうち、空自入間基地(埼玉県狭山市)の近くにある防音対策が施された29校。自衛隊機の騒音対策として特殊なサッシが取り付けられており、夏でも窓を開けにくい状態という。

 所沢市では2006年、基地に近い3校にエアコンを先行して設置することを決めた。しかし、11年10月に就任した藤本正人市長は、東京電力福島第一原発事故を受けて「電力消費を減らすべきだ」と主張。設置済みだった1校を除きエアコン設置の中止を決めた。

 これに対し、保護者らが「学習権の侵害だ」と8000人以上の署名を集め、住民投票条例の制定を直接請求。昨年12月の市議会で同条例案が可決された。

 住民投票に法的拘束力はなく、市長が判断を変える必要はない。ただ条例では、結果を尊重することを求め、さらに、多い意見の方が有権者数の3分の1(9万2750人)以上であれば「結果の重みを斟酌しんしゃくしなければならない」と市長に求めていた。

引用元-−-読売新聞

(NHK)エアコン設置「賛成」 3分の1には達せず

埼玉県所沢市で航空自衛隊の基地周辺にある小中学校にエアコンを設置するかどうかの是非を問う住民投票が15日行われ、設置に賛成する票が反対を上回りました。しかし賛成票は「結果の重みをしん酌しなければならない」とする有権者の3分の1には達しておらず、結果を受けて市長がどのような判断をするのか注目されます。

今回の住民投票は、航空自衛隊入間基地の自衛隊機の騒音のため窓を閉めきる学校の暑さ対策として、所沢市の基地周辺の小中学校にエアコンを設置するかどうかの是非を問うものです。
15日、20歳以上の所沢市民およそ28万人を対象に投票が行われた結果、エアコンの設置に賛成が5万6921票、反対が3万47票で、設置に賛成する票が反対を上回りました。
一方で投票率は31.54%で、賛成票は「結果の重みをしん酌しなければならない」と市の条例が定める有権者の3分の1には達しませんでした。
住民投票の結果について、所沢市の藤本正人市長は「結果についてはこれから分析を行うが、これまで国内の自治体で実施した住民投票と比べると、決して高くない投票率だったのが残念です」というコメントを出しました。
藤本市長は16日午後、記者会見を開き、みずからの考えを明らかにすることにしていて、どのような判断を示すのか注目されます。

引用元-−-NHK

(埼玉新聞)所沢エアコン住民投票、市民グループが勝利 投票率低調31%

所沢市で15日、航空自衛隊入間基地の航空機騒音を解消するため、市内29小中学校の防音校舎にエアコンを設置することの賛否を問う住民投票が行われた。即日開票の結果、賛成票が反対票を上回り、住民投票条例の制定を直接請求した大原隆広さん(44)ら市民グループが、設置を中止した藤本正人市長に勝利した。今回は市民の多数意見を知るための「諮問的住民投票」で法的拘束力はないが、市民の審判に対し、政治的に敗れた藤本市長がエアコン設置反対の方針を続けるか注目される。

 条例は、過半数を得た賛否いずれかの意見が投票資格者総数の3分の1を超えた場合、市長に「結果の重みを斟酌(しんしゃく)しなければならない」と求めているが、投票率は31・54%(男31・20%、女31・88%)だった。

 同市立47小中学校のうち入間基地の航空機騒音の影響がある29小中学校は防音校舎になっている。市は2006年、3校にエアコンを先行整備する方針を決め、11年には1校に設置。しかし、11年10月に初当選した藤本市長は「便利さや快適さを最優先する生き方は再考すべき」として設置を中止した。

 これに反発した大原さんら地元の保護者や住民は「航空機騒音から教育環境を改善して学習権を確保する」として昨年11月、エアコン設置の賛否を問う住民投票条例の直接請求を提出。12月市議会で条例案が可決された。

 藤本市長は「住民投票に足を運び市政に参加した市民に感謝申し上げる。投票結果についてはこれからその内容の分析などを行っていくが、これまで国内の自治体で実施された住民投票と比べると、決して高くはない投票率であったのが残念」とのコメントを出した。

 住民投票条例の請求者、関原明子さんらは「私たちは航空機騒音で学習が中断される子どもたちを守るため防音校舎とエアコンをセットで設置を要望していた。決してぜいたくなことではなく、市長には考え直してほしい。また、市民の皆さまには協力をいただき感謝したい」と話した。

 当日の投票資格者数は27万8248人(男13万7633人、女14万615人)で、投票者数は8万7763人(男4万2941人、女4万4822人)。

 【賛成】5万6921票 【反対】3万0047票 【無効】795票 (開票率100%)。

引用元-−-埼玉新聞

(北海道新聞)所沢のエアコン住民投票、投票率31% 実現目安3分の1に届かず

埼玉県所沢市で15日、市立小中学校へのエアコン設置の是非を問う異例の住民投票が実施された。投票率は31・54%。藤本正人市長(53)は「賛否いずれかが投票資格者総数の3分の1以上に達した場合は結果に従う」と表明していたが、投票率自体が実現目安の3分の1に届かなかった。

 即日開票され、賛成5万6921票、反対3万47票で、賛成が上回った。

 投票結果に法的拘束力はない。保護者らは「市長はどのような結果でも重く受け止める必要がある」と話している。市長の判断が注目される。

引用元-−-北海道新聞

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