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福島第一原子力発電所メルトスルー!宇宙線の「ミュー粒子」を利用したレントゲン写真のような透視調査で「原子炉に核燃料なし」

      2015/06/13

福島第一原子力発電所メルトスルー!宇宙線の「ミュー粒子」を利用したレントゲン写真のような透視調査で「原子炉に核燃料なし」

東京電力は19日、宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線から生じる「ミュー粒子」を利用して福島第1原発1号機を調査した結果、原子炉内の核燃料がほとんど溶け落ちていることを確認したと発表した。燃料溶融を調査により確認したのは初めて。東電は1号機について、事故時のデータ解析などから、ほとんどの燃料が溶融して格納容器に落下したとみており、今回の調査結果はこれを裏付ける内容。

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(youtube動画-FNNLocal)福島第1原発1号機原子炉内の核燃料、ほぼ溶けていたことが判明

https://youtu.be/B2WgpcO5_iw

(youtube動画-FNNLocal)福島第1原発 「ミュー粒子」使った調査について整理します。

https://youtu.be/2Y_Bc9VoJok

(NHK)透視調査で「原子炉に核燃料なし」 福島第一原発

東京電力福島第一原子力発電所で行われている、レントゲン写真のように建屋を透視して溶け落ちた核燃料を捜す調査で、1号機では原子炉の中に核燃料が見当たらないことが分かりました。ほとんどの核燃料が原子炉の底を突き抜け、格納容器に溶け落ちている可能性が強まり、廃炉の厳しい現実を改めて示す形となっています。
福島第一原発の事故では、3つの原子炉で核燃料が溶け落ちましたが、極めて高い放射線量に阻まれ、4年たった今も溶け落ちた核燃料がどこにあるのか分かっていません。このため、高エネルギー加速器研究機構などのグループは、先月から、さまざまな物質を通り抜ける性質がある「ミューオン」と呼ばれる素粒子を捉える特殊な装置で、レントゲン写真のように原子炉建屋を透視し、核燃料のありかを突き止めようという調査を進めてきました。その結果、1号機では、使用済み燃料プールにある核燃料は確認できましたが、原子炉の中には核燃料が見当たらないことが分かりました。1号機ではこれまで、コンピューターによるシミュレーションでも、ほとんどの核燃料が原子炉の底を突き抜け、その外側にある格納容器に溶け落ちている可能性が高いとみられてきました。今回の調査結果はこうした推定を裏付けていますが、原子炉から溶け落ちた核燃料が多いほど取り出しが難しくなるだけに、廃炉の厳しい現実を改めて示す形となっています。

専門家「原子炉突き抜けたか」

今回の調査を行った高エネルギー加速器研究機構の高崎史彦名誉教授は「原子炉の中で核燃料があるべきところに何も確認できなかったので、おそらく1号機は核燃料がすべて溶け落ちたのではないか。原子炉の底にも燃料の塊らしい形が見られないので、原子炉を突き抜けて格納容器の底に落ちてたまっているのではないか」と話しています。そのうえで、「今回の調査で、格納容器や原子炉、使用済み燃料プールなど、原子炉建屋の内部が外から透視できたことは大きな意味がある。今後、調査の範囲を広げて核燃料がある場所を特定できれば、福島第一原発の廃炉にさらに貢献できると考えている」と話しています。

引用元-−-NHK

(日本経済新聞)福島第1原発、「核燃料ほぼ全て溶融」 東電が1号機透視

東京電力は19日、福島第1原子力発電所1号機の原子炉内部を、宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線の「ミュー粒子」を利用して透視した結果、圧力容器の本来あるべき場所に核燃料が確認できなかったと発表した。核燃料は本来4メートル強の長さがあるが、1メートルを超える塊は見つからず、東電は「ほぼ全ての燃料が溶け落ちていると理解していい」と説明した。

 福島第1原発では東日本大震災に伴う事故で、1~3号機が炉心溶融(メルトダウン)を起こした。1号機の核燃料はほとんどが溶け落ちたとされており、今回の調査で初めて裏付けられた。溶けた核燃料は圧力容器の底から格納容器に漏れ出たとみられている。

 ミュー粒子は原子炉を通り抜け、ウランなどに当たると吸収されたり向きが変わったりするため、この性質を利用するとレントゲンのように物体を写すことができる。

 高エネルギー加速器研究機構と国際廃炉研究開発機構が、この技術を使って1号機の原子炉内部を透視した結果、格納容器や圧力容器は見えたが、燃料があった場所には何も写っていなかった。

 1号機の格納容器の底に落ちたとみられる核燃料は、4月以降にロボットを建屋に入れて詳しく調べる。2号機でもミュー粒子による透視作業を進めていく予定だ。

引用元-−-日本経済新聞

(毎日新聞)福島第1原発:「透視」画像公表 大きな燃料確認されず

東京電力は19日、宇宙線を利用して福島第1原発1号機の原子炉内をエックス線写真のように「透視」した画像を公表した。原子炉圧力容器内の核燃料が収められていた位置に1メートル以上の大きな燃料は確認されなかった。燃料の大部分が溶け落ちたとする東電などの計算結果が裏付けられた。

 原子炉の内部を、直接画像で確認したのは初めて。今後、格納容器下部にカメラを搭載したロボットを入れ、溶け落ちた燃料の場所などを調べる。

 調査は、宇宙から降り注ぐ宇宙線が地球の大気に当たって生じる素粒子「ミュー粒子」を利用。ミュー粒子はコンクリートなどは透過するが、核燃料のように密度の高い物質には吸収される。2月12日〜3月10日に撮影した結果、本来燃料があった場所は白っぽく写り、燃料がほとんど残っていないことが確かめられた。今回の調査では1メートル程度の大きさの燃料が検知できるという。

引用元-−-毎日新聞

(fnn-news.com)福島第1原発 原子炉内部の観測結果が公開される

初めて、福島第1原発の中の様子が見えてきた。現在も行われている廃炉作業で大きな問題となっていたのが、原子炉内部の様子が全くわからないことだった。
そこで、2月、観測装置が設置された。
宇宙から降り注ぐ宇宙線を観測することによって、これまでわからなかった、内部の様子を見ることができるようになった。
その注目の観測結果が、19日午後に発表された。
高エネルギー加速器研究機構の高崎史彦名誉教授は「ポイントはここのところが、燃料があるところが、真っ白け」と話した。
画面上に白く浮かび上がるのは、福島第1原発1号機の原子炉建屋内の様子。
新しい観測装置は、「ミューオン」という宇宙線を使って、溶け出た核燃料の場所を測定するという。
2月に設置された「ミューオン観測装置」。
この装置を使い、国際廃炉研究開発機構などが観測実験を行っていたが、19日午後、これまでの観測結果が公開された。
高崎名誉教授は「(観測から)1週間たつとこうなる。1カ月たった時のデータがこれ」と話した。
ぼんやりと浮かび上がる、1号機内部。
画面上で黒く見えるのが、燃料などの物質が残っている部分で、白く見えるのは、何もない部分。
高崎名誉教授は「正常なら、ここに核燃料があるので、黒い部分であらわれるはずが、真っ白なので、燃料はない。たぶん溶け出している」と述べた。
核燃料棒が置かれていた原子炉圧力容器の炉心部には、燃料の塊が確認できず、冷却水も残っていない可能性が高いことがわかった。
高崎名誉教授は「燃料がここにないということは、格納容器の底に落ちている」と話した。
現状の観測では、格納容器の下部分の様子は確認できないため、溶け落ちた燃料の位置を特定するためには、今後、新たな調査方法の選定が必要になる。

引用元-−-fnn-news.com

(北海道新聞)炉内燃料、ほぼ全量溶融 福島第1原発1号機 調査で初の確認

東京電力は19日、宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線から生じる「ミュー粒子」を利用して福島第1原発1号機を調査した結果、原子炉内の核燃料がほとんど溶け落ちていることを確認したと発表した。燃料溶融を調査により確認したのは初めて。

 東電は1号機について、事故時のデータ解析などから、ほとんどの燃料が溶融して格納容器に落下したとみており、今回の調査結果はこれを裏付ける内容。

 東電は、廃炉工程で最難関となる溶けた燃料(デブリ)の取り出しに向け、具体的な取り出し手法の検討に活用する。

引用元-−-北海道新聞

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