台湾の与党・国民党の主席選挙で朱立倫が当選！

台湾の与党、中国国民党は１７日に実施した主席（党首）選で、新北市長の朱立倫氏（５３）を選出した。主席選は、馬英九総統が昨年１１月末の統一地方選の敗戦の責任を取って辞任したことを受けて行われた。朱氏以外に立候補者がおらず、事実上の信任投票となった。

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（日本経済新聞）台湾与党主席に朱立倫氏　党勢立て直し急務

台湾の与党・国民党の主席選挙が17日実施され、中堅世代のエースである朱立倫・副主席（53）が初当選した。昨年11月の地方選大敗で主席の座を退いた馬英九総統（64）の後任として19日に就任する。クリーンなイメージで人々の人気を集めており、本人は否定しているものの、2016年初めの次期総統選挙への出馬も取り沙汰されている。

　地方選では最大野党・民進党が躍進し、総統選での政権交代が現実味を帯びている。朱氏は次期総統選には出馬しないと公言しているが、逆風下の党内では巻き返しに向け朱氏への待望論がくすぶっている。国民党は今春をメドに党内候補を選出予定だ。

　主席選挙に立候補したのは朱氏だけだった。総統選まで約１年の限られた時間で党として、いかに人気を回復できるかが課題となる。

　朱氏は台湾大学を卒業後、米ニューヨーク大で会計学の博士号を取得した。立法委員（国会議員）や行政院副院長（副首相）などを経験し、10年から新北市長を務めている。

　国民党は地方選で首長ポストを15から６に減らして大敗した。馬政権が過去６年半に進めた対中融和策への警戒感や社会格差への不満が影響したとされる。

　朱氏は党資産の公開などを通じて党の透明化に取り組む方針だ。選挙権を現在の20歳から18歳に引き下げたい意向も示している。

　馬英九政権とともに国民党が進めてきた対中融和政策については、台湾での警戒感の高まりを受けて従来よりもペースが鈍る可能性がある。台湾紙の「旺報」は16日、国民党と中国共産党が毎年開く「国共フォーラム」が朱氏の就任後の１～２月に従来より規模を縮小して開かれると報じた。

　総統選の候補選びでは、呉敦義・副総統（66）が党内で最有力とされるが、有権者の人気はいまひとつだ。朱氏に近い立法委員は「呉氏で勝てないとなれば待望論が必ず出てくる」と語る。

引用元-−-日本経済新聞

（産経ニュース）台湾与党党首に朱立倫氏

台湾の与党、中国国民党は１７日に実施した主席（党首）選で、新北市長の朱立倫氏（５３）を選出した。主席選は、馬英九総統が昨年１１月末の統一地方選の敗戦の責任を取って辞任したことを受けて行われた。朱氏以外に立候補者がおらず、事実上の信任投票となった。

　中央通信社によると、有権者約３５万人のうち約１９万７千人が投票。朱氏は無効票７６５票を除く９９・６１％の票を獲得した。１９日に就任する。

引用元-−-産経ニュース

（時事ドットコム）朱立倫氏、国民党主席に当選＝台湾

台湾の与党・国民党は１７日、主席（党首）選挙を実施し、新北市長の朱立倫氏（５３）が初当選を果たした。立候補は朱氏のみで事実上の信任投票だった。写真は１７日、新北市で、記者団に囲まれる朱氏。

引用元-−-時事ドットコム

（毎日新聞）台湾:与党主席に朱立倫氏…得票率９９．６１％

台湾与党・国民党は１７日、主席選挙を実施し、即日開票の結果、新北市長の朱立倫氏（５３）が初当選した。昨年１１月の統一地方選で大敗し党内亀裂が深まる中、約１年後に迫る次期総統選に向け、態勢立て直しと党勢回復が急務となる。任期は４年で、今月１９日に就任する。

主席選は馬英九総統が統一選の大敗で兼務する主席を引責辞任したことによる。候補者は朱氏のみで事実上の信任投票となった。注目された得票率は９９．６１％。党員による直接選挙制度を導入した２００１年以降、得票率で最高だった同年の連戦氏の９７．０７％、政権奪還した馬総統が０９年の主席選で獲得した９３．８７％を超え、過去最高となった。投票率は５６．３４％。

　次期総統選を巡っては、朱氏は立候補しないと表明しており、党候補には呉敦義副総統らの名が挙がる。ただ統一選の大勝で勢いづく野党・民進党は蔡英文主席の立候補が確実視され、国民党内になお朱氏を推す声は多い。政界関係者は「今回の高得票率が朱氏を推す声をさらに強める可能性がある」とも指摘した。統一選では、馬政権が最大の功績としてきた対中融和政策に対する警戒感が噴出、敗因の一つにつながったとみられている。

引用元-−-毎日新聞

（読売テレビ）国民党党首に新北市長・朱立倫氏　台湾

台湾では、去年の統一地方選挙で大敗した与党・国民党が党首選挙を行い、新北市の現職市長を務める朱立倫氏が当選した。

　国民党党首選で当選を果たしたのは、現在、新北市の市長を務める朱立倫氏（５３）。今回の党首選は、去年の統一地方選での国民党の惨敗で馬英久総統が党首を引責辞任したことを受けて行われるもので、朱氏のみの立候補となったため、信任投票となった。朱氏は、議院内閣制への移行や、投票年齢の引き下げなどを訴えていて、来年の総統選には出馬しない意向を示している。

　来年の総統選では、先の統一地方選で躍進した野党第一党の民進党が政権交代を狙っていて、国民党がすすめる中国大陸との交流を拡大する方針に反発が強まる中、朱氏がどのような形で有権者に信頼回復を訴えるのか、注目される。

引用元-−-読売テレビ